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五年前程前に遡ります。
文鳥村、と呼ばれる弥富に行きたくて、近くに住んでいる友人を訪ねる傍ら、かの土地を訪れたのです。
友人も
「弥富って、金魚で有名じゃなかったの、文鳥でも有名だったんだ」
と驚いていましたが。
意外に文鳥村としてはマイナーだったのかもしれません。
白文鳥発祥の碑も見てきましたが、
「……」
ここかあ、といった印象でした。
それなりに感慨深くはあったものの、なんてーか。
隣がごみ捨て場…… ちょっと切なくなりました。
神社もひっそりしていましたしね、畑のなかにポツンと一つ佇んでいる感じで。
屋根の上の風見鶏、ならぬ文鳥が目印の喫茶店「桃の木」にも行きました。
文鳥の卵、美味しかったです。
ブッセもお土産に買いましたが、これもまた美味でした。
弥富歴史民俗資料館で、文鳥の歴史と弥富の歴史に触れて、その後、駅にほど近いペットショップへ。
そこで、運命の出会いが待っていました。
店主さんが「雛いるよー」とますかごを開けてくださったときのこと、いまだに忘れることができません。
ぱかっと開いた蓋、その向こうには、いるいる……文鳥の雛!
こんなにたくさん……と、思わず顔がにやけ
「全員、引き取ります」
と、言いそうになってしまった自分がいました。
基本的に多頭飼いを目的とはしていなかったので、厳選した健康な一羽をお迎えしようと、白文鳥の男の子をリクエストしました。
「この子なんか、いいよー」
そう言って、取り出してくれた文鳥、まだ、親指大の大きさで、目も殆ど開いていない、羽すら満足に生えていない生後十日程度の雛ですよ。それが、いきなり私に飛びついて来たのです。胸にべたっと張り付いて、動かないのです。
これは、この子に決まりでしょう! ですが。
すぐに連れ帰ることは出来なかったのです。その晩は、友人宅へのお泊まり。泣く泣く店主さんに翌日引き取りに来ることを告げて、その場は去りました。 そして、翌日……